胸鰭を使って海底を歩く姿が可愛らしい

分布 南日本、東部太平洋を除く世界中の温帯〜熱帯の海域
科目・種類 アンコウ目カエルアンコウ科
色、形、大きさ 体は卵形。大きさは成魚で5cm〜15cmほど

アンコウ目カエルアンコウ科の海水魚の総称です。水深200m以浅の砂底か砂泥底に生息しています。泳ぎが下手な種が多く、胸鰭を使って海底を歩き回ります。その姿から、標準和名は「イザリウオ」でしたが、「いざる」は「尻に足を付けたまま進む」ことで足の不自由な人を差別する用語であるとされ、2007年に「カエルアンコウ」に改名されました。大きさも5cm〜15cmとさまざま。

色彩変異が種内でも豊富で黄、茶、黒、白などいろいろです。額から伸びる誘引突起(イリシウム)を持ち、その先端にある擬餌状体(エスカ)を器用に動かして小魚などをおびき寄せて、補食する習性をもっています。この独特な補食方法もユニークで、見ていて飽きない魚です。また、胸鰭を使って海底を歩き回る姿もとても可愛らしく、ダイバーに人気がある魚です。