水分が豊富な砂漠生まれのフルーツ。セブでは種も貴重な栄養源

原産地 熱帯アフリカのサバンナ地帯・砂漠地帯
科目・種類 ウリ科スイカ属
色、形、大きさ 直径20cm〜30cm、重さ3kg〜8kg。果肉は赤・黄色。

日本でもスイカは特に夏のフルーツとしては一般的ですが、私たちがふだん食べているものは品種改良を重ねたものがほとんどで、丁寧に育てられたものばかり。果皮も薄く、甘みもたっぷりで、中には種なしの品種もあるほどです。一方で原産地が砂漠地帯ということを考えると、貴重な水分や栄養補給のために、古代の人々がたくさん育てようとしたこともわかる気がします。果肉には90%以上の水分を蓄えているといわれ、なおかつカリウムも含まれているので、疲労回復にも役立ちます。また、セブではスイカの種の黒い皮をとって、白い部分を食用とする人も多いです。

常夏のセブでの水分補給にはぴったりのフルーツと言えるスイカですが、日本のよりもやや皮が厚めだったり、甘みにばらつきがあったり……。どちらかといえば、野生のスイカに近い味と言えるでしょう。フィリピンでおなじみの甘いデザート、ハロハロ(Haluhalo)に添えて食べるのもいいですね。