浦島太郎に登場するなど日本にはなじみ深い生物だが、最近は絶滅の恐れがあるほど生息数は減少している
分布 | 熱帯・亜熱帯を中心にほぼ全世界に生息するが、南極海には分布しない。 |
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科目・種類 | カメ目潜頸亜目ウミガメ上科 |
色、形、大きさ | 全長約60cm〜2m。強固な甲板に覆われ、水滴形の体格は海を泳ぎやすいフォルムである。 |
肺呼吸をする爬虫類で、海面に上がって息継ぎはするものの、メスの産卵以外はほぼ海中で生活します。海藻やクラゲ、魚、甲殻類などをエサとし、日本では外洋を回遊するアオウミガメやオサガメ、決まった場所で過ごす事の多いヒメウミガメ、タイマイなどが見ることができます。
前足はオールのような役割を持ち、海中では意外にも素早く泳いで移動することも。
メスの産卵時は陸地に上がり、穴を掘って卵を産み、後足で砂をかけて卵を埋めてまた海に戻ります。1回の産卵で約100個ほど産んでも、厳しい海の世界で成体になるのはごくわずか。そのためか平均寿命はあまりよく分かっていません。一方で「カメは万年」と言われるだけあり、100歳越えの長寿の個体もいるようです。
透明度の高いセブの海では、身近にウミガメを見ることができるツアーがたくさん。乱獲などで世界中で個体が減ってきていますが、いつまでもその優雅に泳ぐ姿を見られる環境を維持したいものです。