遭遇率が高い、赤いお腹をした小型のヤッコ
分布 | フィリピン、台湾、日本では和歌山県以南 |
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科目・種類 | スズキ目キンチャクダイ科 |
色、形、大きさ | 側扁型、体長10cmぐらい |
アカハラヤッコは体調10cmほどの小型ヤッコです。体は褐色、腹部は赤色、尾鰭は暗め茶褐色をしていて、体全体に黒色の斑点があります。アカハラヤッコの名前はお腹が赤色をしていることに由来します。
分布域は狭く、フィリピン、台湾、日本では和歌山県以南と非常に限られた海域に分布。水深10m~30mの岩礁域やサンゴ礁域に数匹の小さな群れで生息しています。
雌性先熟なので、幼魚の頃は全て雌。幼魚は背鰭の後ろの方に眼状斑が見られます。大人になるとその眼状斑はなくなりますが、雄に性転換したものには背鰭の後ろの方に模様が入ります。ですから、成魚の雄と雌は背鰭後方に模様があるかどうかで見分けることができます。
アカハラヤッコはリーフ際の浅瀬でよく見られます。岩穴などにすぐに隠れてしまう習性がありますが、同じ場所に戻ってきてくれるので、観察しやすい魚です。