ベラの仲間でも一番の大型

分布 相模湾以南~インド洋、ハワイ諸島を除く中部西部太平洋域など
科目・種類 スズキ目ベラ科
色、形、大きさ 緑褐色、成魚は1mを超えるものも

尾鰭がギザギザになっていて王冠のように見えることから「カンムリベラ」と名が付いたと言われています。

成魚は全長50cm前後のものが多いようですが、中には1mを超えることも。幼魚と色や模様が全く異なり、成魚は体全体が緑褐色で体の真ん中よりも少し前に青緑の横帯があります。また、老成した雄はおでこが発達し、こぶ状になります。
幼魚と同じくサンゴ礁、岩礁域、砂礫底に生息します。成魚になるとエビやカニの甲殻類やイカやタコ、貝・ウニなどを捕食します。

ベラの仲間は砂に潜って寝ることで知られますが、カンムリベラの成魚も例外ではありません。眠るときは砂の上に横向きになり、頭と尾鰭を交互に動かしながら、上手に砂の中に潜ります。砂に潜ると見つけにくいですが、口の周りだけは砂がよけられているのが目印です。