カクレクマノミのような斑点が特徴のベラの仲間の幼魚
分布 | インド洋東部・太平洋域 |
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科目・種類 | スズキ目ベラ科カンムリベラ属 |
色、形、大きさ | 体色のベースは赤みを帯びたオレンジ色、側扁形で細長い。 |
浅いサンゴ礁域に生息するベラの仲間です。かつてはインド洋と太平洋の広いエリアに分布すると考えられていましたが、インド洋は東部にだけ生息することが最近わかってきました。
幼魚から成魚になるまでに著しく体色や模様が変わるのが大きな特徴です。幼魚のころの体色は濃いオレンジ色。黒縁で囲まれた白い斑が頭部にひとつ、そして背部に3つあるため、カクレクマノミを彷彿とさせるカラーリングです。
体長が8cmをすぎ、10cmほどになる頃には成魚と同じ体色へと変化していきます。その際、尾の部分から鮮やかな蛍光カラーの青い斑点がどんどんと出てきて見た目の色合いがかなり変化してくるので、白い斑の消えぐあいと体色のオレンジから赤みの強い茶褐色への変化、尾の青みかげんでおおよその成長過程が把握できるものと見られています。
また、幼魚のうちは絶えずゆらゆらとゆれるように泳ぐ習性があります。これは、外敵から身を守るために、自ら別の生物をイメージして擬態しているからだと言われています。