トカラベラ（幼魚）

幼魚の頃は白と黒の模様が印象的。成長とともに色彩が変化するベラの仲間

ベラ科ホンベラ属のインド洋から太平洋の広く分布する海水魚です。ベラの仲間は成長とともに色彩が変化するものが多いのですが、トカラベラも同様に雌と雄、幼魚→若魚→成魚→老個体で色彩と斑紋が異なる魚です。

幼魚は白地の体色に黒色の太めの横帯があるのが特徴。また、幼魚の背鰭には黄色の天使の輪のような模様があります。やがて背鰭は成長とともに黄色になりますが、その他にも尾鰭と頭部も黄色に変化していきます。ちなみに成魚の雄は体色が緑色になり、頭部にピンク色の模様が現われます。

幼魚はサンゴ礁域や岩礁域の水深の浅い水底近くをヒラヒラと漂っています。浅瀬で見られることから、フォトダイバーに人気の魚です。